2015年10月01日

メントール使用における注意点

メントールを使用した際、メントールが液状化してミツバチが大量に死亡する、という事例が2件あったことがわかった。
当初は水分を吸って溶けたのではないかという話も聞いたのだが、メントール結晶は水には溶けない。
アルコールやオイルには溶解するのだが、巣箱内で起こるとは考えにくい。

考えられるのは高温による溶解だ。
メントールの融点は40-45℃で、実際42℃ぐらいにすると液体になってくる。
実際、メントール液状化とミツバチ大量死の状況を詳しく聞くと、高温状態にあったらしい。

室内で巣箱そのものを用いた試験を行うと、メントール濃度が高いとミツバチの死亡が起こり、死亡したミツバチが巣門を塞ぐと、大量死が一気に進む。

これらの状況を元に考えると、以下のようなストーリーが浮かび上がってくる。
1.メントール結晶が高温(42℃以上)で溶解し、液体化したメントールと高濃度のメントールガスでミツバチが死亡。
2.死亡したミツバチが巣箱内に堆積し、巣門を封鎖。
3.密閉状態になった巣箱内の温度が急上昇。
4.高温により、メントールの液体化と揮発がさらに加速。
5.熱殺と、高濃度メントールで、ミツバチの死亡が加速。

この過程は、まだ推論の域を出ない仮説であるが、すでに多くの方にメントール使用を勧めており、事故防止の対策が必要だ。

考えられる対策としては、
1.巣箱が高温にならないようにする(40℃以下)。
2.夏はメントール量を減らす、あるいは入れない。
3.送風機は冬期のみ使用する。
4.強群は特に注意。

巣箱内の温度をモニタリングしたことがあるが、直射日光があたる巣箱では、フタのすぐ下は50℃を超える。
日除けなどで巣箱を冷涼に保つことは、巣落ち防止という意味でも重要であろう。

posted by Taro@LAB at 09:22| Comment(21) | アカリンダニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする